第2回 オフサイドや反則について
第2回では、オフサイドやアイシングなど、主な反則について説明します。
【オフサイド】
パックより先に攻撃側のプレーヤーがアタッキングゾーンに入ると、反則となり試合が中断され(ホイッスルが
吹かれる)反則地点に最も近いフェイスオフスポットからのフェイスオフで試合が再開されます。
【ハイブリッド・アイシング】※2014-2015シーズンより改正
センターライン手前から放たれたパックが誰にも触れずにゴールラインを割り、攻撃側のプレーヤーよりも
相手側のプレーヤーのほうがゴールライン(パック)に近い場合、反則となり試合が中断され、ディフェン
シングゾーンのフェイスオフスポットまで戻され、フェイスオフで試合が再開されます。
ただし、試合が中断されず、プレーが続行される場合があるので、注意が必要です。
日本アイスホッケー連盟提供のハイブリッドアイシングの説明動画をご覧ください。
【ペナルティと反則】
オフサイドやハイブリッド・アイシングの反則は、氷上のプレーヤーがペナルティボックスに入れられることは
ありません。危険なプレーや相手の攻撃を妨げるような行為による反則にはペナルティが科せられます。
【ペナルティの種類および科せられる時間】
1.マイナー・ペナルティ(2分)
2.ベンチ・マイナー・ペナルティ(2分)
3.メジャー・ペナルティ(5分)
4.ミスコンダクト・ペナルティ(10分)
5.ゲーム・ミスコンダクト・ペナルティ(GM)
6.マッチ・ペナルティ(MP)
7.ペナルティ・ショット(PS)
それでは次に主な反則について解説します。
【ボーディング】
ボディチェック、エルボーイング、チャージングまたはトリッピングにより相手をボードに激しく衝突させる行為です。
【バット・エンディング】
上腕より高い位置でスティックのシャフトを使って相手選手をチェックする行為です。
【チャージング】
相手に向かって走ったり、飛びかかったり、チャージする行為です。
【チェッキング・フロム・ビハインド】
相手の背後から走り込んだり、飛びかかったり、何らかの方法でぶつかる行為です。
【クリッピング】
背後、横または前から相手に近づき、相手のひざの周辺またはひざ下を目がけて身体を投げ出したり、チャージしたり、倒れ込む行為です。
【クロスチェッキング】
スティックを氷面につけずに、両手で持ったスティックでチェックする行為です。
【エルボーイング】
ひじを使って相手にチェックする行為です。
【ラッフィング】
規則で認められていない、相手にけがをさせ得る行為、または実際にけがをさせた行為です。
【ハイスティッキング】
スティックまたはその一部を通常の肩の位置より上に持ち、そのスティックを相手選手と接触させる行為です。
【ホールディング・スティック】
手またはその他の方法で相手のスティックをつかむ行為です。
【フッキング】
スティックで引っかけることによって、相手の進行を妨げたり、妨げようとする行為です。
【インターフェアランス】
パックを保持していない相手を妨害したり進行を妨げたりする行為です。
【ニーイング】
相手をひざで蹴る行為。
【スラッシング】
スティックでスラッシングすることによって相手の進行を妨げたり、妨げようとする行為です。
【トリッピング】
スティック、ひざ、足、腕、手またはひじを出して相手をつまずかせたり、転ばせる行為です。
出典:日本アイスホッケー連盟(JIHF)→公式ルールより